(03/24)
（パナマ：クリスティーナ・ローズ号が停泊している桟橋）
・リンカーンはマイケルの名前を大声で呼ぶが、マイケルは見つからない。リンカーンはマイケルが残したPDAにFin Del Caminoというホテルで待っているスクレのメッセージを読む。
（パナマ：パナマシティ）
・ティーバッグはホテルのベッドの上でいらいらしながら一人でトランプをしていた。窓の外をのぞいて部屋を歩いた後、ある住所の書かれた紙切れを見る。そして、窓を開けベランダに出て外を眺めていた。
ベランダの下にあった露天のテントの影からパーカーのフードを被ったマイケルがいた。マイケルは、フォックス・リバー刑務所にいた時の事、チェリーがシャワールームでマイケルに助けを求めてきた事、そして目の前で死んだ事、新人の看守を刺した時の事、アブルッチを殺そうとした時の事、ウェストモーランドが隠した金を掘り返す時家主の女性を脅した時の事を思い出しながらティーバッグの様子をずっと伺っていた。・ティーバッグは1Fのテラスに座ってお茶を飲んでいる客の中の男2人と視線を合わせていた。その様子を見たマイケルは、通りでサッカーをしている男の子達の方に視線を向ける。
・その頃、FBIのマホーン捜査官もパナマに着き、街へと向かうタクシーの後部座席に座り、元妻パムに電話をかけていた。息子が今日から子供に通っている事を聞いた後、マホーンはうれしそうな顔をする。そして、財布の中に入れてあった息子とパムの写真を見ながら、今日の仕事が終わったらこの仕事を辞めるなら、と前置きすると、パムはNOとはいえないわね、という。
マホーンは愛しているというと、用事があるというパムは気をつけてといって電話を切った。マホーンはしばらくうれしそうな顔をした後、表情を引き締めティーバッグと目線を交わしていた2人の男達に電話をかける。そして、もう少しで付くという電話を入れた。
・男達が電話を切った後、突然銃声か爆発音と思わしき大きな音がホテルの周囲で鳴り出した。男達は身を伏せながら、足首に隠してあった銃に手を伸ばす。しかし、それは、マイケルがサッカーをしていた少年の一人に爆竹を鳴らしてもらった音だった。マイケルは、ティーバッグと目線を交わした男達の武器を確認した後、マイケルに近寄ってきた少年にお礼をいって金を渡す。
・マイケルは、パーカーのフードを頭から外し、通りに歩き始めると、門を曲がってきたスクレに出会う。驚くスクレにマイケルはどうした？と声をかけたが、スクレの後ろからベリックが現れ、マイケルに銃を突きつけた。
マイケルは、ベリックに促され通りの隅に追いやられ、武器を持っていないか所持検査をされた。
そして、スクレにここで何をやっているか聞かれると、マイケルはスクレのメッセージを見た、と答えるがスクレは書いていない、と不思議そうな表情を見せる。マイケルはFBIが見張っているというが、ベリックはティーバッグがこのホテルにいるなら、さっさと500万ドル（約6億円）を手に入れるように命令する。スクレもマリークルースがどこかに隔離されていて、金を手に入れないとマリークルースが死ぬ、申し訳ないが手を貸して欲しいと説明する。
・ベリックにどうするか、銃を突きつけられながら聞いたマイケルは、自分はティーバッグ、スクレはマリークルース、ベリックは金という事で協力する事にする。
2.
（イリノイ州：シカゴ）
・ニュースによると、サラは証人喚問の3日目を迎えて有罪になろうとしていた。裁判所でサラの弁護士は、サラが無罪である事の証明として、マイケルとリンカーンがニュース番組に取らせ放送されたテープをサラがマイケル達の脱獄に関わっていない、という証拠にする為、裁判所でマイケルからサラにあてた「サラは無実だ」というメッセージ部分が再生された。
（イリノイ州：シカゴ どこかのホテルの1室）・ケラーマンはテレビでサラに関するニュースを見ながら、ベッドに陸軍の制服を置き、その脇に置いた椅子に座り身の回りのものを磨いていた。テレビを切った後、過去に軍で得た勲章をテーブルの上に並べ、銃を手に取った。
（パナマ：パナマシティ）
・スクレはガムテープを手にしながら、マイケルにマリークルースの居場所が解ればベリックを殺すと話していた。マイケルは、スクレにマリークルースを見つければ結婚して幸せになれと諭（さと）すが、スクレはベリックを殺すという。マイケルはスクレがベリックを殺すなら手伝わない、と話すとスクレはもう1週間になる、と不安な表情を見せる。
・その頃、ベリックはホテル内の火災報知機を鳴らしていた。非常ベルが鳴り、ホテルのアナウンスが流れ、客達がホテルの外に避難する中、ティーバッグもベットサイドにおいていた住所の書かれた紙を見つめ、銃を腰にさし、パックパックを背負いホテルの外に出てくる。
ベリックもマイケルとスクレが待つ場所に帰ってきて、ホテルの入り口を見つめていると、ティーバッグが現れる。ティーバッグが通りへ歩き始めると、ティーバッグと目線を交わしていた男達もティーバッグの後を追う。そして、マイケル達3人もその後を歩き始めた。
しかし、その通りの別の建物の影からはマホーンが隠れており、マイケル達に気付くと、マホーンはマイケル達の後ろを歩き始めた。・マホーンが歩きながら銃に手をやっていると、マホーンは突然誰かに殴られた。そして、通りに面した無人の建物の中に押し込まれると、マホーンを殴った相手がリンカーンである事に気付く。マホーンの手から銃が離れ、倒れたマホーンは何度もリンカーンに殴られる。しかし、リンカーンがマホーンを蹴ろうとした足をマホーンが受け止め、マホーンとリンカーンはにらみ合った形で立ち上がる。
・マホーンはリンカーンに後ろに下がるようにいうが、リンカーンは父親を殺した事を言いながらマホーンに再度殴りかかる。マホーンはリンカーンをかわし、リンカーンを締め上げようとしたが、リンカーンは逃れてマホーンの銃を手にして銃口をマホーンに向けた。
3.
（パナマ：パナマシティ ある通り）
・ティーバッグは後ろを見ながら、ある建物に入り、階段を上って2階に駆け上がった。ティーバッグと目線をかわしていた男達も建物の前に立っていると、ベリックが男達に近づき、アメリカ人？ある場所を探していると話しかけるが、男達は無視しようとしていた。ベリックはしつこく食い下がっていると、反対側から銃を持ったスクレとマイケルが現れた。ベリックは男達が足首に隠している銃を取り、スクレから銃を返してもらった後、マイケルは男達を建物の脇の小道に促す。
（イリノイ州：シカゴ どこかのホテルの1室）・ケラーマンは軍の制服を着た後、手元を震わせながら何とか封筒に妹、クリスティーンの名前を書く。そして、封筒を勲章の上に飾った後、ケラーマンは銃に弾を入れしばらく鏡にうつる自分の顔を見つめた後、顔を背け銃口をこめかみに当て引き金を引いた。
ケラーマンの妹クリスティーンは、病院？で何かの説明を行っていたが、電話だと呼ばれ受話器を上げた。
4.
（パナマ：パナマシティ ある通り）
・マイケルは男達を裏通りに促し、パスポートを受け取る。そして、身分を聞くがマイケルは組織（ザ・カンパニー）の人間かもしれないと話す。スクレは男達を後ろ手にガムテープで止めるが、マイケルは男達を見て浮かない顔をしたまま見つめる。
しかし、ベリックは建物の上にいきたがり、喜び勇んで2Fにあがり銃を持ちながら中へと進む。そして、ティーバッグと呼びながら中へと進み、部屋のドアを開けるとティーバッグが銃を片手にして立っていた。ベリックが銃を滑らせるように言うと、ティーバッグは銃をベリックに滑らせベリックが銃を腰にさす。そして、金を聞くと、突然パトカーのサイレンらしき音が聞こえ始めた。ベリックは再度金の事を聞くと、ティーバッグは部屋の中にある別のドアの方を指差す。
ベリックはティーバッグに金を取るように言うが、ティーバッグは動かない。パトカーのサイレンの音は鳴り続けていたため、ベリックはスクレに取りに行かせる。・スクレがドアを開けると、そこには銃で撃たれた女（ティーバッグがパナマに来てであった英語ができる娼婦）の死体が横たわっていた。おどろいたスクレはマイケルを呼び、スクレに近づくとティーバッグはベリックの隙をついて建物の外に出た。ベリックも後を追ったがティーバッグが出たドアは閉まっていた。
・建物の外にはパトカーが止まり、車の中からは武装した警官たちが下りてくる。スクレは最初に入ってきたドアを開けようとしたが、取手が取れ、部屋の中に閉じ込められた事を全員が悟る。警官たちも建物の2階へ向かっている中、ティーバッグは非常階段からバックパックを投げ下に階段を駆け下りていた。マイケルはベリックと力を合わせ、ティーバッグが逃げたドアを体当たりして開けた。そして、ベリックはティーバッグに止まるよう銃口を向けると、ティーバッグも銃を取り出しベリックに発砲した。
・ベリックは左の太ももを撃たれその場に倒れるように座った。そして、マイケルに銃を渡し、スクレに金をというとマイケル達はベリックをその場に残し階段を駆け下りた。
そして、ティーバッグが通りに出て、マイケル達の様子を伺っていると、ティーバッグは通りを走っていた車に突然はねられ車のボンネットに当たった後、道路に転がった。ティーバッグを轢いた男は、ティーバッグを一瞥した後、車を発進させた。
・ティーバッグは驚くマイケル達の目の前をふらふらと立ち上がりながら、バックパックを取ろうとした。しかし、マイケルが銃口をティーバッグに向け、スクレがバックパックを背負う。マイケルがティーバッグを道の反対側へと促しているとき、スクレがベリックの方を振り返ると、ベリックは地元警察に身柄を確保されていた。ベリックは自分が殺したのではない、と言葉が通じていない英語で話していたが、ベリックの背中からは銃が何丁か押収されていた。
5.
（パナマ：パナマシティ ある通りの倉庫と思われる建物）
・マイケル達は、ティーバッグを建物に連れてきていた。スクレは、バックパックに入っていた金を確認していたが、マイケルに車が必要だと言われどこかへと歩き出す。ティーバッグと二人きりになったマイケルはティーバッグに、いい罠だと話していたが、ティーバッグは金と引き換えにマイケルに情報があるという。マイケルは情報だけ言う用に話すが、ティーバッグは人の多い通りに行き、車をくれて釈放してくれたら話す、と交渉する。しかし、マイケルはNoと答える。
（イリノイ州：シカゴ どこかのホテルの1室）
・ケラーマンの妹クリスティーンが、ホテルの部屋に入るとそこには、椅子に腰掛け、銃を片手にした右手をのばした状態のケラーマンがいた。
クリスティーンがあわてて近づくと、ケラーマンは銃が不発だったのは2回目だと話す。1回目は訓練中の事で、戦場で不発というのは自殺行為だと教えられた事と自嘲するように笑う。クリスティーンは真剣な顔をして、ケラーマンの手から銃を取って机の上に置くと、愛していると話す。それを聞いたケラーマンは、涙をこらえながら今までひどい事をやってきたと告白し始める。しかし、クリスティーンは無駄な事はない、銃が不発だった事にも意味があるといってハグをした。
6.
（パナマ：パナマシティ ある通りの倉庫と思われる建物）
・スクレが車を盗んでマイケル達の所へと現れる。ティーバッグは銃口を向けているマイケルの方を見ながら、マイケルを説得しようとしていた。マイケルはスクレにティーバッグをどうするか聞くと、マイケルは大使館に言って国外退去にしてもらった後、ベリックを探すといってスクレにバックパックを投げた。そして、マイケルが車の運転席に座り、スクレとティーバッグが後部座席に乗り込んだ。
（イリノイ州：シカゴ 裁判所）
・サラは弁護士から12年間収監の予定になる、マイケルはサラの事をかばったとみなされテープは証拠にならなかった事を告げられる。
（パナマ：どこかの倉庫）・リンカーンはマイケルに電話をかけていたが、マイケルとはつながらない。その横にはマホーンがおり、リンカーンと話をしていた。
7.
（パナマ：どこかの道路）
・マイケルは後部座席座っているスクレと話していた。その間ティーバッグは車の床に転がっていたドライバーを拾い上げていた。そして、スクレとマイケルとの会話に参加していたが、スクレの鎖骨付近にドライバーをさした。スクレが車内で絶叫し、ティーバッグはマイケルを襲おうとした為、マイケルはハンドルを大きく切り車は道を外れ林の中に突っ込んだ後、停止した。
・マイケルは、エンジンがから白い煙が出る車からよろめきながら出てくる。そして、後部を走っていた車が停止して、運転手が話しかけてくると、マイケルは救急車を呼んで欲しいと頼む。スクレを車内からだすが、スクレは左の鎖骨付近からかなりの出血をしていていた。その間、ティーバッグはバックパックを背負い、林の中を突き進んでいく。マイケルは救急車を呼んでくれた男にスクレの事を託し、ティーバッグの後を追う。
・ティーバッグは、湖のそばにあった小屋に進入していた。そして、小屋のキッチンにあったナイフをつかむと、マイケルも小屋に飛び込んできた。マイケルは小屋のドアを閉める。
ティーバッグはナイフをマイケルに向けるが、マイケルも小屋の中にあったビンを割ってティーバッグの方に向けた。マイケルとティーバッグはもみ合うが、ティーバッグがナイフを落とし、マイケルはティーバッグに馬乗りになる。そして、ナイフを拾い上げるが、ティーバッグはマイケルに人を殺せないとあざける。しかし、マイケルはナイフを一気に振り下ろすと小屋の中にはティーバッグの声が響いた。
（イリノイ州：シカゴ 裁判所）・サラは警備員に付き添われながら法廷に入ってきた。手錠を外してもらった後、弁護士の隣に座る。弁護士は司法取引をした事から裁判の前にサラに裁判を再確認すると言われる。
サラがフォックス・リバー刑務所のカギをわざと開けていたかどうか聞かれるので、YESと答えるように言われると、サラはうなずく。次にマイケルとリンカーンの脱走について手を貸した事を問われるので、それにもYESと答えれば終わりだ。そして、重警備の刑務所に行く事が提案され、判事もそれを認めるという。
サラはOKと言い、もし模範囚になればどれくらいで釈放されるか聞くが、サラの弁護士は9年と返答しサラは40歳前ね、とつぶやく。すると、もう一人のサラの弁護士が現れ、サラが話した陰謀についての証言者が現れたと告げる。サラが誰？と聞くと、法廷にはスーツ姿のケラーマンが現れた。
8.
（パナマ：どこかの道路）
・マイケルとティーバッグが向かった小屋のほうへ銃で武装した警官たちが向かっていた。警官達は、小屋からうめき声が聞こえてきた事から小屋にはいると、床には左腕にナイフを突き立てられたティーバッグがいた。
（パナマ：クリスティーナ・ローズ号が停泊している桟橋）・マイケルは金の入ったバックパックを背負い、桟橋を歩いていた。そして、船にのってリンカーンを探すが、リンカーンの姿が見えない。マイケルは衛星電話を取り出し、スクレが収容されていると思われる病院を探そうとした。その途中、キャッチが入りマイケルが電話にでると、相手はリンカーンだった。
リンカーンはマイケルに悪い、というとマホーンに電話を渡した。（マホーンはリンカーンに銃口を向けられ手錠を出すように言われたとき、座ったままリンカーンに回し蹴りをして、リンカーンの銃を奪い形勢逆転し、リンカーンに手錠をかけて倉庫にいた。）
・マイケルはマホーンの要求を聞くと、マホーンはパナマの警察がティーバッグを確認した時、金がなくなっていた事を話しマイケルが持っていると指摘した。マイケルに姿を消したいと思っているのはマイケル達だけではない、だからリンカーンと引き換えに金とクリスティーナ・ローズ号を渡すように言う。そして、5分で決断しろといって電話を切った。
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・「Fin Del Camino」は英語で「The End of The Road（道の終わり）」
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