(03/24)
（パナマ：クリスティーナ・ローズ号が停泊している桟橋）
・マイケルは船上でリンカーンにフォックス・リバー刑務所に出会った時の事、その後の出来事を思い出しながら苦悩していた。すると、そこに地元の物売りと思われる少年がソーダは？ビールは？と言いながら桟橋を歩きマイケルに声をかけてきた。
マイケルは要らない、と言うが物売りの少年は周囲をうかがった後しつこく何でもあると話し続ける。マイケルは物売りの少年を追い払った後、マホーンと電話で話す。マイケルはマホーンにクリスティーナ・ローズ号と500万ドル（約6億円）と引き換えにリンカーンを渡すように言うが、結局トゥイーナー、アブルッチ、ヘイワイヤーのように殺されるだけでは？と聞く。
しかし、マホーンは組織（ザ・カンパニー）から追われる立場、つまりマイケルと同じような立場になってしまった。だから逃げる事にした。この取引に裏はない、というと、マイケルはマホーンがいるパナマ市のミラ・フロレスの埠頭（ふとう）の近くにある大きな倉庫で1日後に落ち合う事にする。
・マホーンはマイケルとの電話を切った後、リンカーンから逃亡する気持ちはどんな感じだと聞かれる。マホーンは生き残る、といいビル・キムに折り返し電話するようメッセージを残した。
（イリノイ州：シカゴ 裁判所）
・ケラーマンは証言席に座っていた。
自分が証言する事で殺される事になるだろう、これまでは国に忠誠を誓っただけで、自分のしてきた事に間違っていないと思っていたが、関係ない人々をたくさん巻き込んでしまったと話す。当時のレイノルズ副大統領から命令され、証拠を捏造（ねつぞう）し、死体を用意してリンカーンを駐車場に導き、リンカーンが殺したように防犯テープにも細工をほどこした。
そして、リンカーンは非難され、テレンス・ステッドマンへの関心（レイノルズ副大統領の周囲にまつわる話）を失わせる事に成功した。組織（ザ・カンパニー）の仕事である事は誰にも知られていない、とケラーマンは陪審員達に向かい淡々と話した。
・検察はケラーマンの証言に対し、サラに現在かけられている容疑と何の関係があるのかと聞くと、自分がサラを殺そうとしていた、だからサラは危険を感じ逃亡を続けていただけだと証言する。
2.（パナマ：クリスティーナ・ローズ号が停泊している桟橋）
・マイケルは海岸に行き、さっき物を売りに来た少年に声をかける。そして、ドラッグは手に入るか聞くと、チャコという名前の少年はにっこりと笑う。
（イリノイ州：シカゴ 裁判所）
・ケラーマンの証言の後、判事はサラのケースについて再審議をするように提案するが、検察はサラへのすべての容疑を取り消し、ケラーマンの身柄を告発すると話す。
すると、傍聴（ぼうちょう）席の最前列に座っていたケラーマンは立ち上がり、後手に警備員によって手錠をかけられる。サラは、ほっとした表情をみせていたが、ケラーマンへの告発を聞くと驚く。そして、ケラーマンの方を振り返り何といえばいいのか、と話しかけた。ケラーマンはサラと知り合いになれてよかったといいながら、警備員達に誘導され法廷の外に歩き出した。
（パナマ：パナマ市 ミラ・フロレス 埠頭近くにある大きな倉庫）
・マホーンが倉庫にある椅子に腰掛けていると（裁判所から出てきたと思われる）キムから電話が入る。マホーンはキムにリンカーン達を捕まえた事を話すと、キムはこの目でその姿を確認したいと言い、マホーンはキムにパナマにいる事を告げ電話を切った。
3.
（パナマ：海上）
・マイケルはクリスティーナ・ローズ号で海上を進行しながら、衛星電話でサラの留守電にメッセージを入れていた。マイケルは、このメッセージを聞くことはないかもしれないが、（自分の）最後のメッセージになるかもしれないと前置きして、君以外はうまくいった。所で、以前話したバハの50セント（約60円）のビールの事を覚えている？何らかの奇跡が起こり、君のそばに…とメッセージを入れた。
（イリノイ州：シカゴ 裁判所）
・サラはまだ被告席に自分の弁護士と共に座っていたが、傍聴席に座っていた父親の元側近だったブルースにメディアが外に詰め掛けているので、騒ぎにならないうちに外にでようと声をかけられる。
法廷内のロビーなどでは、何人ものTVニュースのレポーターがそれぞれのカメラの前に立ち、サラの裁判でレイノルズ前大統領がテレンス・ステッドマンを死んだと見せかけたという偽装工作に関与した証言があった事、そしてテレンス・ステッドマンを殺したとされていたリンカーンに関する容疑が取り下げられた事を話していた。
サラは、カメラのフラッシュを浴びながらレポーター達の脇をブルースと共に歩いていたが、レポーターが口にしたリンカーンの話を聞くとレポーターの方を振り返り、驚いてブルースにリンカーンが自由の身になった事を知らせる。そして、自分の携帯電話にマイケルから留守電が入っている事に気付くとサラは急いでメッセージの内容を確認する。
しかし、マイケルはもう逃亡する必要がないにも関わらず逃亡しようとしている事を知ると、サラはあわててマイケルに電話をかけるが、マイケルは電話にでない。
（マイケルはその頃、衛星電話をクリスティーナ・ローズ号に置いたまま、船をどこかの桟橋につなぎ、物売りの少年チャコと二人で陸地に向かって歩きだしていた。）
・サラは、周囲をたくさんのレポーターとカメラが付いてきているにも関わらず、ブルースと共に歩き出し、パナマに行く、マイケルに逃亡する必要がない事を知らせると歩き始めていた。
（イリノイ州：シカゴ 裁判所近くの路上）
・キムは路上脇に止められたリムジンの中に男（メモでキムに指示をしてきた男）といた。そして、マホーンがリンカーン達兄弟を捕まえた事を話すと男はキムに「SONA（ソナ）？」というメモを見せた。キムはうまく言っていると答えると、男はキムに「Just one is needed（一人だけでいい）」と言うメモを見せる。
そして、どちらが必要かはわかっていると答えた後、キムは電話をします、と話して車のドアを開けて下りようとした。しかし、男はキムの腕をつかみ、キムの方をじっと見つめしばらくキムと目を合わせるが、キムは車をおりた。
4.
（パナマ：パナマ市 ミラ・フロレス 埠頭近くにある大きな倉庫）
・マホーンはリンカーンの目の前で元妻パムと電話で話をしていた。マホーンは、もう一度一緒に暮らす事を話したけど、と言うとパムはそうなるかもしれないと答えたわ、と返す。
すると、マホーンはパムにコロンビアかカルテジナは？息子ももうすぐ休みに入るし、故郷に近いから行きたがっていたはず。今近くにいるから来るように話す。パムは戸惑いながら、気持ちの準備がしたい、すぐには無理だろうけど2週間後位とかなら、と答えた。マホーンは以前のような過ちは繰り返さない、一緒にいてくれと言って電話を切った。
（リンカーンはマホーンが背中を向けて電話している間、手錠がつながれているパイプに取り付けられているボルトをゆるめていた）
（パナマ：パナマ市 聖マティアス病院）
・スクレはふらついていたが、マリークルースの事を思い出し、病室に設置してあった洗面台にもたれかかって立とうとしていた。そこに、看護師が入ってきて勝手に退院しようとしているスクレに、3パイント（約1.4リットル）つまり、体内の約30％の血を失っているので、腎臓の損傷や、脳障害もしくは死に至る事態になる、と説得をしていた。
しかし、スクレは病院を抜け出し、街中に設置してあった公衆電話から在パナマのアメリカ大使館に電話し、刑務所か病院にいるはずの友人を探しているといいベリックの名前を告げた。（スクレは受話器を持っていない右手で傷口付近を触ると手には血が付いていてまだ出血している事が解る）
（パナマ：どこかの拘置所）
・その頃、ベリックは拘置所に拘留され、他の犯罪者達と一緒に閉じ込められていた。大声で（英語で）弁護士に電話させてくれと話していたが、誰も何も反応しないので、悪態をつきながら中に設置してあったベンチに腰を下ろす。すると、檻の向こうからティーバッグが連れてこられる。
ベリックはティーバッグを連れている看守達に、英語で女を殺したのはティーバッグだとわめいていたが、看守達からは無視されティーバッグも檻の中に入ってくる。ベリックは、ティーバッグに金の事を聞くが、ティーバッグはかわいい男に取られたとあいまいな返答する。ベリックはティーバッグの状況も悪そうだと話すが、ティーバッグは（自分は）切り札を持っているといって、ベリックに足を休ませたらボス？と話すだけだった。
5.
（パナマ：どこかの海岸）
・マイケルに物を売ろうとしていた少年チャコは、たくさんのクルーザーが止められていた中の1台のクルーザーの中に入る。船の中にはたくさんの女や男達がおり、チャコはその中の一人に金を持った男を紹介したいと話しかけマイケルを呼んだ。チャコと男はスペイン語で話をしていたが、マイケルは話を遮（さえぎ）り取引がしたいと英語で話しかけた。
紹介された男は立ち上がり、マイケルにマイケルのような男がここに来るときは、自分を刑務所に収容しようとするときだけだ、だから帰れと英語で話した。そして、チャコに警官をつれてきたな、と大声で攻め立てチャコを裏拳で殴った。マイケルは男の仲間に銃を突きつけられていたが、落ち着いてマイケル・スコフィールドという名前を調べろと言って、ノートパソコンを持っていた男の仲間の方を見た。男は、理由を聞くがマイケルは10万ドル（約1200万円）だと返答する。
・男の仲間は男にマイケルの手配写真と10万ドル（約1200万円）の懸賞金が書かれたFBIのサイトを表示して男のほうに見せた。そして、マイケルは男に10万ドル（約1200万円）以上の金が入るとしたらどうすると、金の束を取り出した。
（パナマ：パナマ市 ミラ・フロレス 埠頭近くにある大きな倉庫）
・リンカーンはマホーンに（自分が）無実だと知っているのに、気にならないのか？と聞く。しかし、マホーンは自分の生活を取り戻す事の方が大事だから気にならない、と返事する。家族はマホーンの正体を知らないだろう、自分なら自分の事を忘れてくれ、と連絡するね、とリンカーンが聞く。
マホーンはリンカーンに関わったことで生活が一変し、パムに一緒にいてくれと頼む事もできなかった、だが今は、といって窓から外を見た。（リンカーンはマホーンの背中を見ながら手錠をつないでいたパイプをつかむ）
（パナマ：どこかの拘置所）・ティーバッグは、ベリックに金をいくら使用したか聞かれる。ティーバッグは10万〜20万ドル（約1200〜2400万円）だろうけど、その先いくらでも使える、と言う。
ベリックは立ち上がり、撃たれた足を少し引きずりながらティーバッグのそばに立つ。そして、フォックス・リバー刑務所から脱獄した8人の中でティーバッグを銃で撃ちたいと思っていたとニヤつきながら話し始めた。しかし、ティーバッグも笑いながら仕事を終わらせろよ（撃ってみろ）、と言う。
・すると、ベリックが警備員から外にでるように呼ばれる。ベリックは釈放だと思い、喜びながら外に出るが、檻の外にでた途端、後手に「Buena suerte（幸運を）」と言われながら手錠をかけられる。ベリックは言葉の意味が解らず、何ていったと返答するが、警備員にどこかへと連れて行かれる。（その様子をティーバッグはニヤつきながら見ていた。）
・スクレはふらふらになりながら道を尋ねていたが、目の前の拘置所から警備員に連れられたベリックが現れた。ベリックが檻のついたトラックに載せられる姿を見て、スクレは夢中で近くに行こうとふらふらになりながらと歩き始める。
そして、ベリックの乗せられたトラックに近づき、マリークルースの事を尋ねるが、ベリックはスクレに（自分を）ここから出す方法を探せと叫ぶだけで、ベリックを乗せたトラックはスクレの目の前から走り去った。そして、スクレは、道路に両膝をつくとマリークルースの事を思い出しながら、道路の真ん中で仰向けに倒れた。
（パナマ：どこかの海上）
・マイケルは、クリスティーナ・ローズ号で航海をしていた。
6.
（パナマ：パナマ市 ミラ・フロレス 埠頭近くにある大きな倉庫）
・次の日になり、マイケルはクリスティーナ・ローズ号を停泊させた後、バックパックを背負い、近くにある大きな倉庫のほうへと走り出した。
そして、バックパックを倉庫の外に置いた後、倉庫の中へと入った。マホーンは、窓からクリスティーナ・ローズ号の姿を見ており、マイケルが登場するや否やマイケルに船の事をほめる。マイケルはマホーンが乗るなら船の名前を替えるようにいうと、マホーンはマイケルに考えようと言いながら銃を向け、マイケルが武器を持っていない事を確認する。そして、マイケルが金を持っていないことを聞くが、リンカーンの手錠を外す方が先だと話す。
すると、マホーンの携帯が鳴り、でると相手はキムで倉庫の中にいるといって電話を切る。マホーンはその後、パナマ市警に電話してミラ・フロレス埠頭で殺人事件が起きた、裕福そうなアジア人が2人のアメリカ人に撃たれたので来て欲しい、と連絡して電話を切った。
マイケルはマホーンに自分達を罠にはめようとしている理由を聞くと、マホーンはこれで自分を邪魔するものがいなくなる、と言ってジャケットを着る。マホーンはマイケルに銃口を向け、金の事を聞くが、マイケルは表情をかえずリンカーンの手錠を話す事を要求しにらみ合ったままになる。すると、キムが現れた。
キムはマホーンに自分達が要求した場所に連れてくるはずでは？他に理由があったのでは？と聞くと、マホーンはキムに銃口を向けた。（リンカーンは後手に手錠をつないでいるパイプのボルトをゆるめ続けていた）マホーンがキムにさよならといって銃を撃とうとすると、倉庫内に銃を持った二人の男が現れ、マホーンに銃口を向ける。マホーンと男達が銃をお互いに向けていると、リンカーンの手錠を繋いでいたパイプが外れ、その音をきっかけにマホーンと男達は身を伏せながら打ち合いになった。
マイケルとリンカーンも身を伏せ、キムも銃を取り出しマイケルの方に足をすすめていたが隠れていたリンカーンがキムを襲い、キムの銃を奪ってマイケルとリンカーンは倉庫から逃げ出した。その間にマホーンも男達と打ち合いになり、ひとりを撃ち、もう一人を襲った後、マイケル達とは別のドアから倉庫の外に走り出した。
キムはふらつきながらマイケル達の後を追おうとしていたが、マイケルはバックパックを取り、リンカーンと共にどこかに走り出した。マホーンも遠くから聞こえる警察車両のサイレンの音を聞きながら、クリスティーナ・ローズ号のロープを外し、クリスティーナ・ローズ号を出港させた。
（イリノイ州：シカゴ）
・ケラーマンは手首に手錠をかけられ移送用の車に乗せられていた。車内では後30分で到着するという話、渋滞しているので、フリーウェイには乗らない、という話を聞きながら車内に座っていた。そして、運転手がエンジンの調子が悪いようなので確認する、と言い出すと車は、橋の下の人通りのいない道に止められた。運転手が運転席からおり、車のボンネットを開けていると、ケラーマンは少し笑いながら自分を連行している男に向かって話を始めた。
ケラーマンはフランスのレジスタンスはナチ銃殺執行隊を前にした時を栄誉だと思っていた。最も栄誉だと考えられていた事は、撃たれる時笑顔でいる事だった、と話すと、車の後部座席が空き、スーツを着て覆面を被った男が二人銃を持って立っていた。
そして、ケラーマンが遅かったな、と笑いながらいうと、男達は後部座席に向かって発砲し始めた。
7.（パナマ：ある港）
・マホーンは航海士？と思われる男にコロンビアへの行き方を説明されながら、停泊させていたクリスティーナ・ローズ号に歩いてきた。すると、沿岸警備隊が船の中を捜索しており、マホーンが事情を聞くと、船の中からコカインの包みが2個見つかったと言われる。そして、マホーンは後ろ手に手錠をかけられた。
（パナマ：どこかの林）
・マイケルはバックパックを背負い、リンカーンと共にマホーンが逮捕されたかな？船はなくなったが、ウェストモーランドの娘に渡す金を差し引いて、金を大事に使おう、と話しながら歩いていた。すると、物売りの少年チャコが現れ、チャコにリンカーンを紹介し、マイケル達はチャコの後を歩く。リンカーンはマイケルにこれまでの事について改めて礼を言いながら歩いていた。
少し歩くと、目の前にはマイケルが渡した金でチャコが用意してくれたクルーザーがとめてあった。マイケルはチャコに礼をいい札束を渡すとチャコもうれしそうに礼を言って、かわいいよねと言いながら立ち去ろうとしていた。マイケルはクルーザーの事かと思って適当に話をしていたが、チャコはクルーザーの事じゃないよ？と笑いながらどこかへ歩いていった。
チャコの言葉の意味が解らなかったマイケルとリンカーンはクルーザーの方へと顔を向けると、クルーザーの中からサラが現れタオルの水気をはじいていた。サラは視線を感じマイケル達の方へと顔をあげると、マイケル達は船の方に歩いていく。マイケルはバックパックをリンカーンに渡すと、サラにメッセージを聞いたと言われながらサラとハグをする。そして、リンカーンが船内に入っていると、サラはマイケルにリンカーンが無実になった事を話す。
リンカーンが驚くと、サラはケラーマンが証言してくれたおかげですべての容疑が取り下げられた事を知る。リンカーンは驚き、言葉を失っていた。サラがリンカーンにもう逃亡しなくていいという事を話すと、リンカーンはサラにマイケルの事を聞く。サラは父の友人（多分ブルース）が言うには、ああいった状況下では誰もマイケルに罪を問う事はないだろうと見ていると言う事を話す。
話を聞いたリンカーンは酒が飲みたいというので、サラは探してくるといって船内に入る。リンカーンも船内に入り、銃を置いた後、釣り針を出してきてマイケルに手錠のカギを外してもらう。マイケルはリンカーンの手錠のカギを開けながらリンカーンに（自分達は）やり遂げた、と話していた。
しかし、手錠が外れたリンカーンがそばを離れようとした所でNoといった別の人物の声が聞こえてきた。マイケルとリンカーンが驚いて声のした方向へ顔をあげるとそこには、銃口をマイケルに向けたキムが立っていた。
リンカーンはキムに金が欲しいのか？と言うと、クルーザーの中からバックパックを取り出し、キムの足元にバックパックを投げた。しかし、キムは金ではない、といいバックパックを海（湖？）の中へと蹴ると、バックパックは水中へと沈んでいった。マイケルはリンカーンも自由の身で、レイノルズ大統領も辞任した、もう終わったことだ、と話すがキムは（こちらは）そうではない、警察を呼んだといって銃を向ける。
リンカーンは自分を撃てと足を踏み出すと、キムはお互いをかばう美しい兄弟愛だな、と言いつつ、一人は死んでもらうといってマイケルに銃口を向ける。
キムはリンカーンに銃口を向け、マイケルが駄目だと叫ぶが銃声が響いた。しかし、撃たれたのはリンカーンでなくキムだった。キムは左胸を撃たれ、ひざをつき海（湖？）の中に倒れた。キムを撃ったのは船上にいたサラだった。サラが手を震わせながら船の上に立っていたが、パトカーのサイレンの音が聞こえて来る。
マイケル達は逃げようといい、どこかへと走り出す。マイケル達が地上におりた時、目の前にパトカーが止まるが、サラとマイケル、リンカーンの二手に分かれ逃げた。
パトカーの中からは銃を持った警官達が出てきて、リンカーンはクルーザーが何台も置かれたところに隠れ、サラとマイケルは林の中を進んでいく。マイケルは林の中で小さい小屋を見つけ、中にサラをいれ窓から外の状況を伺う。銃を持った警官達が小屋を取り囲み、投降してくるようにマイケル達に呼びかける。小屋の中サラはマイケルに人を殺したと呆然とした表情で話しかけていたが、マイケルはその事は今考えなくていい、デートの事を忘れないでと言いサラに銃を渡すように言う。
サラは人を殺した、と泣いていたがマイケルはサラに一緒に投降しよう、
何が起きたか説明しよう、できる事は何でもするといって泣いているサラから銃を受け取る。そして、サラは覚悟を決めて立ち上がりマイケルにハグをしたまま、マイケルに愛していると言う。マイケルもサラの事を愛しているというと、サラはマイケルにキスをする。そして、サラは何とか自分を落ち着かせ両手を上げながら小屋の外に出た。
そして、小屋の外にでた瞬間、マイケルは左手をサラのあごの下に回し、右手で銃を握り銃口をサラに向け小屋を包囲している警官たちに動くな、と大声で叫んだ。
サラはマイケルの腕の中でもがくが、マイケルはサラに一度自分の為に自分を犠牲にしてもらった、と小声で話し、包囲している警官たちに動いたら撃つ、と大声で警告し続けていた。サラはしつこくやめてというが、マイケルは感謝を告げる時だといって、サラを突き飛ばし、両手を挙げて自分だといいながら警官たちのほうへ歩き始めた。
マイケルは自分がやったといいながら両手を挙げて歩いていたが、サラも彼は無実で私がやった、と両手を挙げて叫んでいた。そして、マイケルが両膝をついた時、警官達はマイケルに手錠をかけ、マイケルを連行していった。
サラは、彼は無実だと叫びマイケルの名前を呼び続けていたが、危ないからその場にいるよう警官たちに身柄をおさえられ動く事ができなかった。
8.
（パナマ：どこかの拘置所？）
・マホーンは震える手で電話のボタンを押し、元妻パムに電話をかけていた。そして、涙を流しながら旅行の準備はいい、自分の存在、すべてを忘れて欲しいと言う。パムは驚いた表情で声を出せずにいたが、マホーンは受話器を乱暴において電話を切った。
（パムは涙をこらえるように運転していた車を止める）
そして、マホーンは両脇を固められどこかへと連行されていった。
（パナマ：パナマ市内）・リンカーンは街の警察の前に来ており、建物から出てきた女性に英語ができるか聞いた後、サラの事を聞く。女性は、サラの供述は終わり釈放された事を話す。
リンカーンは驚いて街中の方を振り返り、サラの姿を探すとサラはどこかへと歩いていた。大声でサラの名前をリンカーンは呼んだが、サラはリンカーンの声に気付かないのか先を進む。サラの後を一人の男が追うが、走ってきたリンカーンは人ごみにまぎれたサラを見失う。
9.
（パナマ：拘置所）
・檻の中にいれられていたティーバッグは、顔見知りの組織（ザ・カンパニー）の男が檻の向こうから歩いてくる姿を見つけ、立ち上がる。
そして、いつ釈放されるのか聞くと、男は、ちょっとした問題が起きたと言う。ティーバッグはメキシコで言われたことはやった、だから次はあんたの番だというが、逮捕された事に関しては取引に含まれてはいない、と言う。ティーバッグは言われた通りに実行したら逮捕されただけだ、マイケルをここにおびき寄せた、希望通りに、と繰り返した。しかし、男はティーバッグに（お前は）逮捕されたと言うと、きびすを返して、取引と違うじゃないか、と大声をだすティーバッグをよそに檻から遠ざかっていった。
（パナマ：刑務所前）
・夜、大雨が降る中、1台の車が止まり、手錠をされたマイケルが下りてきた。武装した警官がマイケルを取り囲み、マイケルの手錠を雨の中外していると、もう1台の車も建物の前で止まる。
その車から降りてきたのはマホーンだった。マホーンの手錠が外されている間、マイケルとマホーンは驚いたようにお互いの視線を交わしていたが、マイケルは両脇をつかまれ建物の入り口にやってきた。
マイケルは「SONA（ソナ）」と書かれてある刑務所の中に一人で入っていくと、建物の入り口は閉められた。（マホーンは別のドアに促された？）
10.
（ニューヨーク州：ロングアイランド バジル島研究施設）
・キムにメモを渡して指示をしていた男が、建物の入り口で白衣を着ていた。その男に「将軍」と呼びかけながら一人の白衣の男が近づく。そして、周囲を伺った後、ここでしゃべっても大丈夫です、と前置きした後、マイケルを彼らが捕まえたと話す。
すると将軍とよばれた男は、うなずいた後、カードキーで関係者のみとかかれたドアを開け、内部に入って行く。内部の廊下を歩きながら男は将軍に、正直に言うとこうなるとは思ってもいなかった、と話していた。将軍達はあるドアの前にさしかかり、警備の兵士に敬礼をされ、ドアが開けられた。
内部に入りながら男は将軍にマイケルは脱獄するとお思いでしょう？彼の血（血筋、気質）ですかね？（It’s in his blood.）と話しかけた。すると、将軍は男の方を振り返り、それこそが我々が彼に望んでいる事だ、と話した。そして、マスクをして動物のケージがたくさん積み上げられている部屋に入った。
（パナマ：ソナ刑務所）・マイケルが内部に向かう薄暗い廊下を進んでいると、廊下にはたくさんの男達が自由に歩き、タバコを手にした男達が立ち話をしてマイケルをじろじろと見ていた。
女装をしている男達、注射する為のゴムを腕にまいたまま、ぐったりと壁にもたれかかった男、そして、男の足元で、震えながら裸で横たわっていたベリックの姿を見つけながら、マイケルは廊下をゆっくりと進んでいく。
廊下の突き当たりにある右の扉のほうへ視線を向けた。大勢の声と地面を踏み鳴らすたくさんの足音が聞こえるものの、夜間でも相当明るいライトが使用されていた為、解る事といえば雨が降っている事だけで中の様子を目にする事はできなかった。そして、マイケルは大勢の声がこだまする光の中へと足をすすめた。
シーズン3 1話（2007年8月下旬/予定 スタート）へ
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